勤務医時代に知っておくべき「歯科医院開業への道」

研修終了後、5年で開業した現役院長による「誰も教えてくれない歯科医院開業」のアイデアとヒント。

⑥⑨新卒者・新社会人との接し方・厳選方法。

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私も37歳になりました。気がつけば二十歳の女の子との年齢差は17歳差に。明らかにその方々の親御さんの方が年が近い事が増えてきました。いつまでも若い気持ちではいたいものの、ジェネレーションギャップは開く一方です。

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私達も皆、新卒新社会人を通過しました。研修医時代は研修開業医先の院長以下に嫌われてしまい(私の未熟さが故ですが)ストレス性胃炎になって精神的にもまいっていましたが、院長には蹴られ最終的には40連勤を泣きそうな状態でした過去もあります。友達や親にも相談し命辛々修行をしました。かなり極端な経験ですが、新卒新社会人はどこに居ようが比較対象は「学生時代」「家族」「友達」と甘えた環境の場合が多いので「辛くなるくらい未熟」なだけだと私は思っています。どれだけ高待遇で腫れ物に触るように優しく接してもパワハラとか精神的に追い込まれたと言われてしまう「リスク」があります。

 

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「親でも友達でもない人に強要される」と被害者意識がとても出やすい状況です。「厳しく親に躾けられた人」「意識の高い仲間と過ごしてきた人」「部活や勉強やアルバイトを本気で取り組んだ経験がある人」は見込みがあります。辛さを感じてもそれ以上の楽しみ・達成感・成功体験をした方は育成しやすいのです。

 

 

 

当然、新卒だけに合わせた職場にする訳ではないので、沢山の壁があると思います。衛生士学校の学生や新卒者の多くは「一流を目指す教育」に耐えられず離脱者も出てきます。当院のスタメンスタッフ達は、明らかに天職に出来た猛者しか居ません。「芽の無い未熟な者を配置してでも医院拡大を目指す」か「少数精鋭で未熟な者が居なくなり次第スタッフを増員するか」で大きな分かれ道となります。

 

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そこで、天職にならない人の何がダメなのかをスタメンスタッフ達にヒアリングしてみたのです。

①とにかく気が利かない(気づかない・やらない)

②優先順位をいつまでも理解していない

③メモを取らず同じ質問を忙しい時に何度も聞いてくる

④献身的では無いので、新人がやるべき仕事を先輩がやっていても変わるつもりもない

⑤メモを取らないのでいつまで経っても準備・片付けすら正確に出来ない

⑥ありがとうもごめんさいも返事も出来ず常識が無い

⑦自分のやり方を押し通す

⑧年齢が幾つであろうと休憩時間特に馴れ馴れしく社会性がない(認められない内からのタメ口)

⑨聞きたい事ありますか?と聞いても自分が理解していない事すら理解していない

⑩そもそもの私的環境に問題がある

 

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それを元に作成したのが「新人がやるべき仕事リスト」です。今後は採用前にこのリストに目を通していただき、前提にした上で採用に至ろうと思っています。作成前に既存スタッフに、事前に作ろうと思うんですがと伝えると最初は「えー、そんな人間として大人として当たり前のことまで書くべきなんでしょうか」と返答でしたが、実際に書き上げて見せたところ納得してくれたようでした。

 

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元々は離職率の低い職場でしたが、「出来る人」と「出来ない人」の差が埋まらず離脱者も増えてきてしまったので私自身も反省し、新卒者や新人に変なプレッシャーは与えずに「仕事として与える」方法を考えた末に生み出したものです。そのほか、DH・DA・Dr毎に、月次年次プログラムとカリキュラムも元々作ってありますので、それを元に業務をしたいただいております。良かったら参考にしてみてください。

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敢えて⑩について書いておきますが、幼い頃の父親からの身体的接触(抱っこ・よしよし・一緒にお風呂に入るなど)が多かった女性ほど、後々大きくなったときの「自己肯定感」(自分が自分であるということポジティブに認めていること)が高く、承認欲求も満たされやすく、社会とも積極的に向かい、かつ攻撃性も低い傾向にあるといいます。

 

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なので、私は面接で「ご家族とは仲良いですか?」「お父さんはどんな方ですか?仲良しですか?」と毎回聞いています。家族的に仲が良いと答える方を、基本的には選別しています。父親とは子供に一番近い「社会人」であり、社会そのものを教えてくれる人です。父親との距離感は1つのポイントとなります。参考にしてみてください。両親のことを仲がいい感じていない女性ほど、父親のことを不潔だとおもい、また父親と接触したくないと考えている」そうで、「父と私」の関係性よりも、「私の母親と、父」という構図を見ています。父親を、母というフィルターを通して見ています。母娘は、特に精神的な母子関係が密接ですから、母に自分を投影して父親を見ているのです。確かにおしどり夫婦家庭の娘は、お父さんともいつまでも仲が良いことが多いようです。

 

 

明るく振舞っているけど、何かどこか影を感じる人は「超危険信号」です。長袖着て採用したらスクラブ着たら無数のリスカの形跡がある方なんて事もあります。わざわざ好き好んで、リスキー人事をする必要はないと思います。我こそはと思えば採用してもいいとは思いますが、影がある人は距離感が難しくスタッフの人間関係はうまくいかない事が多いです。男性は、仕事やお金の成功や趣味・生き甲斐で大きなコンプレックスも乗り越えちゃう人もいますが、女性人事では特に難しい問題です。小手先の明るさで内に秘めた闇を感じる人は出来れば採用しない方が医院の為にはなります。

 

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私にも幼い娘がおりますが、いつか社会の一員になった時に、貢献でき必要とされる人間性に育ってもらいたいと願うだけでなくそうなれる種と芽を植え付けてあげたいと思っています。過保護はせず、善悪分別のある人間に育てられた人は、親を見ずとも人となりや家庭環境が浮かんでくるものです。

 

新卒者・新社会人にとって多くは、父親の次に自分よりも年上の男性となるのが院長や社長なんだと思います。距離感も近過ぎず、遠過ぎずのバランス感覚も重要です。時には、父の様に、時には兄の様に居られるようにありたいと思います。

 

 

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立川北デンタルオフィス院長 櫻田 博雅

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