勤務医時代に知っておくべき「歯科医院開業への道」

研修終了後、5年で開業した現役院長による「誰も教えてくれない歯科医院開業」のアイデアとヒント。

⑦⑦新しい処置に挑戦する準備

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恥ずかしい話ですが、私は歯周病の知識が40点くらいのまま卒後6年目で開業してしまいました。しかし、開業は頭金と借金と覚悟さえあれば誰にでも出来ます。他にも経営の武器となる要素を勿論持ち合わせていましたが、今思えば歯周外科もきちんと出来ないままインプラントケースなどもやっていました。

 

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当初は、基本歯周治療で治るものも多いし専門医ではないから餅は餅屋で重度が来たら考えようなんて悠長で稚拙な理解でした。そこで、専門医を雇用し、歯周病の事を教えていただいていました。

 

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開業8年目を迎えた今では、FOP,APF,CAF,EMDope,移植や再植、外科ENDOなどもこなすようになりました。が、分割移植、CTG、FGGなどもセミナーや医学書で勉強しやり始めました。大袈裟なGBRや即時埋入即時荷重などは未体験ゾーンのままです。

 

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新しい挑戦をする前準備段階でとても重要だったのは、「どのセミナーがいいか分かっている先生にお勧めを聞く事」や「様々な歯周外科経験があった上で相談出来る仲の良い先生とリンクしている事」でした。相談相手がいないと、オーセンティックという名の時代遅れの歯周外科をしていたかもしれませんし、適材適所の方法を選択出来なかったかもしれません。

 

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私がラッキーなのは、親しくしていただいている中に勉強家で努力家の先生方が沢山いることです。SBCの三條先生、臨床歯科基礎談話会の行田先生、目白歯周病研究会の稲垣先生、テキサス大学歯周病学講座アシスタントプロフェッサーのミン先生、などと公私共に親しくしていただいている事です。他にも歯周外科に精通した方々も沢山いらっしゃいます。メッセンジャーやLINEでも聞いたら教えてくださいますし、勉強会やセミナーや懇親会、普通に食事に行っても教えていただける環境下にあります。

 

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ダイレクトボンディングに関しても、見よう見まねで8年前から導入しておりましたが、青島先生や大谷先生のセミナーや講演に参加させていただいた事が転機でした。懇親会やメールでも疑問や質問を沢山させていただき材料や機材やコツや適応症例選びなども沢山教えていただきました。パイオニアな専門家達が、実際に取捨選択した上で使用している材料や方法を教えていただくことで「代用品」は使わなくてなりました。

 

相談相手が一流だと本当に助かります。ちなみに、フルデンチャーなど補綴の相談は、松丸先生。技工の相談は歯科技工士の鍛治田先生。沢山のパイオニア達にお世話になっております。

 

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さらに、様々な先生方の施術の際の治療時間や患者さんの支払額なども丁寧に教えていただけました。こればっかしは、セミナー中には聞けません。なお、リペアになった時の修復度合いによって値段や計画を変えていくことも教えていただきました。これは目から鱗でした。

 

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当ブログ開設当初にも書きましたが、地図とコンパスのない航海は無駄ばかりで目的地にもつきません。目的地すらままならない航海など自殺行為です。航海には、下調べと専門的な知識と適切な道具が不可欠です。

 

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その伝手や下調べのハードルが高いだけなので、ハードルを下げる必要があります。百聞は一見に如かず。百見は一経験に如かず。百経験は、一成功に如かず。百成功は一正攻法に如かず。保険のFOPが出来ない人に、トンネリングCTGは出来ません。挑戦する準備を整えて、後は学んでやるしかないのです。

 

歯肉退縮に関しても、きちんと根面被覆しようと考えていなかった自分を今では恥じています。だからといってやらない人を批判するつもりも毛頭ありません。大切な患者さんにより早くより正確で適切な医療を受けられる選択肢を提案し、成功と健康向上をさせてあげられる生涯かかりつけ歯科医師になることが重要です。

 

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ただ同業仲良しこよしと呑むだけでは、決して生まれないチャンスと挑戦です。ですから、私は自分より有能で自分より努力する人達が大好きです。皆、親切に親身になって教えてくださいます。似た者同士になりますし、類は友を呼び、三人集まれば文殊の知恵です。足を引っ張らず、手を差し伸べてくださいます。そうしてもらってきた私も当然皆に親身になります。

 

 

まずは、自分より突出して優れている歯科医師と過ごす時間を作りインスパイアされましょう!そして、ディーラーさんやメーカーさんとも仲良く応援してもらえるような関係を構築しましょう!そして、他業態で活躍している人とも意見交換できる場を意識して作りましょう!

 

 

 

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