⑨⑤この世には三種類の人間がいる。男と女と経営者だ。
タイトル、聞いたことありますか？様々な書籍やセミナーで何度も何度も耳にしてきました。そして、それを痛感しています。
給与形態は様々です。働く人は、①パートアルバイトと②固定給労働者と③歩合給労働者と④経営者がいます。
私の周りに一番多いのが経営者。次が歩合給の方です。社風や業界の体質によっても、働き方や働く事の捉え方がかなり違うのだと日々感じています。
歯科医師も出来高によって歩合給の方も沢山いらっしゃいます。固定給の歯科医師の多くは、月給や日給の対価としての業績を医院に残していないでしょう。早く辞めるほど経営者は採算が取れません。最近では、歯科医師求人では東京都内では日給3万円が多いです。医院に利益貢献する役割になるには、1日10万円は売り上げないと貢献出来ているとは言えません。技工材料費に人件費設備代がかかります。もし、1日保険点数で1万点。もしくは、8000点であれば2万円の自費診療報酬を上げる必要があります。月22日働いたとして、月給66万円。年収790万円程度となり、世間的にはそこそこの高給取りではあります。開業などを視野に入れた場合この程度では、到底経営安定などは出来ません。因みに、全ての職業で年収1000万円得られる人は東京都で3%です。世帯年収ではなく個人です。
売上が年間5000万以上で、月給100万円以上もらえる立場となりようやく開業が視野に入るはずです。固定費にもよりますが、それ以下だとかなり苦しい実力のまま開業する事となります。
歯科医師以外でも、外資系企業や、保険会社や、不動産屋さんなどでは出来高によって歩合給が貰える職種があります。勿論、業績が低ければ給料も低くなります。歩合給の人は、最も経営者に近い思考回路である事が分かります。ただ数字を上げる事に意味があるわけではなく、継続的に積み上げていく事が事業としては重要です。
私は一部上場企業社員の方々と話す機会もありますが、業界によって働く人の考え方は丸で違う事を痛感します。そもそも仕事が好きかどうかを質問してみると、アラフォー以上の多くの方が「仕事は出来るだけしたくないけど、今の仕事は楽なのに条件がいいから転職はしたくない」と答えたのです。正直、驚きました。
しかし、「会社の業績が上がろうが、俺の給料は対して変わりもしないから仕事は絶対に頑張りたくない。流して、やりたい。そんなもんでも周りに要領悪い人とか沢山いるから適当にやってても評価されたりするから、こんなもんで評価されるんならこれ以上頑張るのヤーメタ！って思ってるよ」と言う人が何人もいるのです。福利厚生も手厚い年収一千万前後の労働者の本音を聞きました。
会社が大手なほど「器用な人」の本質的なモチベーションは低いのかなと思いました。承認欲求など一切ないエリートサラリーマンは、歩合給がなく、仕事が出来ると評価されて更に仕事増やされて少ないインセンティブなら貰わずに頑張りもしたくないのだそうです。「昇進したくない」とよく耳にします。
一流会社の社員でも、このような思考回路になるのだなと驚きました。みな、仕事に夢や目標やドキドキ感など全くないのだそうです。そのかわりに、ドライに職務はこなすんだとか。本人達は、仕事に不満はなくプライベートやアフター5を楽しみに過ごしているように感じました。その状況なら、果たして自分もそう考えていたのか？と疑問に思いました。そう考えた可能性もあります。それが嫌で独立志向になり他の会社で働いていたのかもしれません。
その代わり金融などの投資や資産運用や、別荘を持ったり、趣味を楽しんでいるようです。個人的な感想としては、余力を他に使っているのだと思いました。ベンチャー企業や外資系企業の方は、余力残さず全力投球の風潮を感じます。このように、企業戦士達も社風や業界によってかなり働き方や人生の違いがあるのだなと理解しています。
我々は、個人事業主や法人の経営者として生きていく人生を選択します。この世には、男と女と経営者の３つの生き物がいます。我々は、経営者の道です。なので、他と同じではないのです。厳密に言えば、「男と女と歩合給制社員と経営者」の4つの生き物がいるのだと思います。
抽象的な自論を申します。歯科医院をマネジメントする上で、10000要素のうちどれでも100要素程度持ち合わせていたら成功していく漠然としたイメージがあります。強者は200要素あったり,1000要素あったり、果てしなく要素を蓄積していきます。弱者は、50要素しかないままで蓄積出来ていないように感じます。バランスが悪く、弱いままでは淘汰されてしまいますから、着実にステップアップしていく事が不可欠です。勝算がないなら、勤務医が安心安全です。どうしても開業したいなら、勝算と努力と覚悟が必要です。むしろ、これさえあればどこでやっても成功が待っていると思うのです。開業して貧乏になり生活に苦しむ人がいる事をきちんと理解しましょう。出来る人にとっては簡単で面白い事ですが、出来ない人にとっては年月をかけてもセミナーに行ってもコンサルタントをつけてお金を搾取されたって出来ないのです。開業する前の先生方、みなさんは自分の客観的評価出来てますか？是非、周りの人達に良いところと悪いところをヒアリングしてみてください。時期尚早なのか、それともJustDoItなのか客観的に見れる状況を作りましょう。メタ認知です。そして、今の勤務先は開業の参考になりますか？応援してくれそうですか？私個人としては、応援してくれる先生の下で一度は働く事をお勧めします。当然、立川北デンタルオフィスは応援します🎵
弱小経営者に成り下がると、とにかく金も信用もないので自転車操業になったり、スタッフや業者さんに辛く当たり散らしたりする方も少なくありません。日に日にケチな守銭奴となり、挙げ句の果てにはボッタクや水増し請求、喧嘩をふっかけて示談金をとるような最低な生き方をしてる半グレのような人も実際に居ます。人に必要とされる仕事にしか、人は対価を感じません。人も金も離れていきます。
何度も言いますが、開業なんて誰にでも出来ます。続けて繁栄するのは一筋縄ではありません。しかし、走り始めたら完走するしかありません。走ると決めた人しかゴールには辿り着けません。レコードを更新するのも自分自身。傍観者ではなく、自分自身がプレイヤーになることで立場が人を変えていくのです。
■マネージャー型：
トップが求める方向性や目的に基づき全体を見渡し、メンバー各人の能力や役割を把握した上で、人に成果を出させるよう動く。
■プレーヤー型：
何よりも自分が出す成果にこだわりを持ち、物事の課題や問題点を改善していくことに熱意を傾ける。
プレイングマネージャーになるのか、マネージャーになるのか、プレイヤーになるのかを客観的評価して決めていきましょう。
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立川北デンタルオフィス院長 櫻田 博雅 190–0012 東京都立川市曙町2–4−4 昭和ビル3階 0425958118 http://www.tkdo.jp/
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