②⓪✅歯科技工士さんとの付き合い方・✴️求人広告と人脈からの紹介
🅰️歯科技工士さんとの付き合い方
開業前に取引先を決めておきましょう。費用対効果が高い技工士を選ぶのが第一前提。安くて調整や再製が多いのはお勧めしません。金属代とチェアタイムの無駄と、患者信頼度が下がり、ストレスも溜まるので非効率的です。ある程度の仕事量を、同じ技工士に出す保証があれば、値引きもしてもらえることもあるので交渉の余地があります。
「使用金属量」と「最終金属量」を測量して指示書返済時に記載してもらい、受付でも測定しましょう。知らない内に金属の量が減っていたりすることを防ぎお互いの信頼関係の為です。技工所に金属を仕入れを任せずに、自分で相場を見て手配するのが得策です。ディーラーから購入したものを金庫保管し、技工士さんにその都度渡すことで、日々技工士さんとも会話をする時間を設けるのが好ましいです。配達でのやり取りの場合も、どう預けるのかをきちんと決めておきましょう。一箇所だけではなく、技工物の質や形状によって出す技工所を選んだ方がいいので、こちらも複数の取引があるといいでしょう。
技工指示書に記載しきれない情報がある場合、私は「要連絡」と記載しています。忙しく診療していると詳細まで伝えそびれる事もあるので、とても便利です。LINEや電話で話し合う事で、お互い気持ちの入った作品にも仕上がる気がしています。余計な挨拶などは、割愛できるのもSNSメッセージの魅力だと思います。まだまだアラフォー以下にしか根付いていませんが、これからの時代は基本のツールとなります。
※因みに、世界一高いセラミッククラウン一本の技工料金は40万円程度と技工士さんから聞いた事がありました。もし患者さんご自身が、世界一のセラミックを入れたいと願うかもしれません。そこまでとは言わなくても、日本最高品質のモノを希望する方が現れるかもしれません。そんな時に紹介するのも一手ではありますが、取引が出来るように事前やその際に動いてみるのも大きな一歩になると思います。
🅱️求人広告と人脈からの紹介
開業や遡及開業、後継する際に出す求人。ここは倹約せず、沢山面接に来ていただいた中から随一の人材を選べるように投資すべき最重要事項です。よく助言してきた事ですが、開院当初は脱落者も念頭に入れておくべきです。スターティングメンバー荒らしはどこにでも居ます。経歴詐称で色々な歯科医院で開業時ばかり働き、すぐに辞めるなんて事をしてるコメディカルも少数ですが存在するので要注意です。
色んな会社と媒体があるので、そこで求人を出した事のある先輩同業者などに紹介してもらうとキャンペーン価格で半額で出来たり、倍の期間掲載されたりも出来たりする事もあるので、紹介してもらいましょう。但し、悪質な求人広告会社や人材派遣会社は、サクラを仕込んでる事もあります。同じ時期に、友人の歯科医院3軒に面接に行き全員採用を伝えたのに連絡も無くなったなんて話もあります。面接希望連絡が来たのに当日連絡も無く来ない場合も半分はサクラかもしれません。
最終的に3人欲しい場合、5人試用期間雇用して2人「二か月以内に脱落見通し」と考えておいた方がいいかもしれません。あとから求人を再度出すよりこちらのが金銭的にも手間的にも効率的です。大抵、試用期間中に1〜3人退職する事が多いです。あとは、同業者や関係業者さん、信頼してるスタッフに紹介してもらえたりすると一番雇用条件が合いやすいです。
勿論、労働基準法は遵守しましょう。社労士契約しましょう。被害者意識のある若者はすぐ労基に駆け込んだりする時代です。解雇時も要注意です。14日以内であれば、医院側の都合でも条件が整えば即時解雇可能ですが、それを超えると「1か月前の解雇予告」が必要になるので要注意。分かり合えない可能性が高いスタッフの解雇は早期に行うべきです。
試用期間が過ぎた場合は、きちんと話し合いをした上で、任せられる仕事だけをしてもらう事をお勧めします。あくまで聞いた話ですが、一般企業などの事業主達が人事に困った時にどうしているのか聞いてみると、昔で言う所の窓際族にしそれが嫌なら辞職してもらう事が多いようです。。。なかなか歯科医院では難しいナイーブな案件です。
常時求人が、年がら年中出続けている医院の半分は、「居心地や人間関係が難しくて働きにくい」可能性もあるとよく言われています。事業拡大をしない医院でスタッフの居心地がいい医院では、人が辞めないので求人も出ないのです。①でも述べましたが「患者と共に歳を取る」なんて言葉もありますが、「スタッフと共に歳を取る」事も最重要事項であり私自身の目標の1つでもあります。
閲覧課金制の求人サイトなどを利用する場合、重要な事項があります。「更新頻度」「福利厚生」「設備機材の充実」です。出身大学や開業先の立地条件は、簡単には変更できません。新規開業では、コメディカルの歯科衛生士や歯科助手は応募が多く来ますが、その後はなかなか伸び悩みます。
常に求人が来続ける場所の人材は、他の仕事も溢れているせいかすぐに辞める人も多いと耳にします。スタッフが簡単に辞めてしまう背景には、雇用の問題があります。
いつからでも頑張ったほうがいいのが更新頻度です。内容を対して変更しなくても検索エンジンのアルゴリズムが、「表示回数」や「検索上位」をあげてくれます。
開業して、数年経ったら法人化したり、個人事業のまま社会保険導入などをして福利厚生の環境整備をすると、検索上位になりやすいです。応募者は、「自分の希望の条件」を探しているのを忘れずに。「応募者に見つけてもらえるような配慮・チャネル作り(経路)」が不可欠です。閲覧課金ですが、スタッフや友達に閲覧してもらうようにすると検索上位に入り易いです。
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立川北デンタルオフィス院長 櫻田 博雅
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