⑨⑦円満退社と不和退社
あなたが歯科医師だとすれば、必ず開業の際には今まで働いてきた医院を退職します。その時、雇い主側と雇われ側の双方に尊敬と恩義と感謝と礼儀が残れば最高です。今回は、ただの転職ではなく、開業前の退職の仕方について記載します。
①開業意志表示
まず、開業の意志の有無を事前に伝えておくべきです。「35歳で開業したいです」「5年後に開業を目標としています」など具体的なほど良いと思います。院長や理事長との会話をする際に、さりげなくでもいいので開業意志をまず伝えておきましょう。雇い主側の覚悟や、それまでとその後のサポート、辞め方はどうしてもらいたいかも教えてもらえます。不親切な医院の場合は、いかに開業させないかや昇給させないなどの対策を練られる場合もあるので気をつけて意志を伝え応援してもらえるようにしましょう。
②最低でも2ヶ月前、可能であれば半年一年前に期限を伝えておく
早ければ早いほど、具体的に人事の梃入れも可能ですから迷惑がかかりません。直前に言われると、患者さんもスタッフも他のドクターも業績的にも「迷惑」をかけることになります。これを迷惑だとも思ってない非常識な方がかなり居ます。権利を主張するだけでなく、相手の立場に立って予測して言動しましょう。それができなければ、開業後必ず大失敗をします。肝に命じておきましょう。労基法的には1ヶ月前でも可能ですが、短い程迷惑がかかります。とくに担当医制であるほど。当然、直近過ぎると引き止められる可能性もあります。そこは、医院の迷惑を最小化した計画を雇い主側と共に立てるべきだと思います。下手に嫌われたり、揉めて労基などに行く事は下品なので辞めましょう。
③面と向かって口頭で申し出る
LINEや電話ではなく、顔を合わせて自分の言葉できちんと伝えましょう。友達ではないですから、失礼の無いようにしましょう。高卒の歯科助手でもきちんとした退職の仕方を出来る人が沢山います。学歴や国家資格があっても非常識であることを恥じない方もいますが、その姿勢は生涯自分自身を苦しめる事となります。
④退職手続き
退職届けを書面で出しましょう。そして、退職日をズルズル間延びさせないように、医院に迷惑かけることないように注意しましょう。延ばしたい場合も必ず雇い主に相談しましょう。
⑤退職の旨を患者さんにもお伝えする
あまりにも前から伝えると患者さんが離脱してしまい、医院に金銭的にも損害を出す恐れがあります。2週間前か、あと診療が2回くらいのタイミングがお勧めです。なお、申し送りをきちんとして引き継ぎの先生にも仕事がしやすい状況にしておくことは礼儀です。何も書いてないカルテのまま引き継がせる方が多々おりますが、なによりも患者さんへの敬意が欠けていると思います。そんな人は信頼されず、成功しません。勤務医時代雇い主側から「開業するなら連れて行きたい患者さん連れてっていいよ」と心厚く言われた事がありました。この事は本当に感謝しておりますが、この言葉無しで勝手に「引き抜き」をする無礼者も後を絶えません。一番忙しい開業時に、弁護士を立てられてしまう大馬鹿野郎もいます。単純にこの行為は、泥棒です。窃盗と同じ。恩を仇で返すどころか、非礼な人は必ずバチが当たります。
⑥退職日まで力を抜く事なく貢献する
辞めるから適当でいいやって人、沢山みてきました。私が勤務医時代も、開業してからも。反対に、辞める前にトイレ掃除やゴミ集めなどを率先して行う先生もいました。私個人的には、圧倒的に後者に軍配です。
⑦スタッフの引き抜きはしない
お世話になっていたはずの医院のお陰で出会えたスタッフを、金で釣り引き抜く大馬鹿野郎がいるそうです。キャバ嬢とスカウトだとしても御法度。御法度をやらかすと後で大変です。なんせ営業妨害ですから。もし引き抜きたい相手が元々退職希望であったり、恋仲や真の戦友となれば雇い主に正式に御提案させていただく事となると思いますが、金で釣る「買収行為」をする反社会的な人もいます。これは、本当に一番嫌われます。当然、弁護士も立てられます。人のモンに手を出すのと同じ。泥棒、窃盗と同じ。卑劣で最低な行為です。もし、どうしても一緒に働きたいと双方からの願いがあるのであれば、雇い主に許可してもらえるような手段を取るべきです。人を欺こうとする程、人から信頼されなくなります。そして、必ずお金で患者さんやスタッフと揉めます。金の力を盲信していると痛い目にあいます。お金はそのように使う物ではないのです。恩を仇で返すような生き方は、どこに行ってもいつになっても波風が立ち成功からは遠去かります。
⑧菓子折りを2つ用意する
送別会をしてもらえない人と、してもらえる人がいると思います。してもらえない人でも、開業後その雇い主やスタッフに相談や聞きたい質問などがある事も多いと思います。立つ鳥跡を濁さず。そして、送別会をしてもらえるのであれば尚更、雇い主とスタッフさん達に2つ菓子折りを感謝の言葉と共にお渡ししましょう。好かれていれば一生の味方になってくれる可能性があります。しかし、嫌われていたら相手にもされません。菓子折り2つと言葉態度1つで、一生が少しずつ変わります。ダメな人は、このような心配りが出来ません。自分が得するためにしか動けない利己主義者は必ず人望と人徳を失います。そして、失い続けます。ご縁を大切にする事がとても大切です。
⑨開業詳細を先方に報告する
最近ではSNSだけで告知する方も増えてきましたが、本来であれば口頭もしくは葉書、出来なければメールやLINEなどのメッセージでお伝えする事が好ましいと思います。特に、ディーラーやメーカーやテクニシャンなどを斡旋や紹介してもらったり、お世話になっていただけ丁寧にお伝えすべきです。報告もせずだまーって開業する人もいますが連絡の一本するだけで、開業祝いの花が贈られてきたり、お祝いに内覧会にかけつけてくれたり、開業後も相談相手になってもらえたりご縁も続くものです。自ら縁を細くしてしまう方は、困った時に誰かに支えてもらえないようになるでしょう。開業するという事は当然「周知」してもらうことも仕事の1つ。さらに応援してもらわずして1人だけの力でやるのは無謀でもあります。自分の無力さを知り、力あり心ある味方をつけ、応援してもらいましょう。
お世話になった人に応援してもらえるような関係を構築出来れば最高の味方になってもらえます。勿論、雇い主の感じが悪い場合には適応しません。しかし、相性が良くなくても敵対するような関係はどの道好ましくないと思います。これから開業を考えている方は是非参考にしてみてください。
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