勤務医時代に知っておくべき「歯科医院開業への道」

研修終了後、5年で開業した現役院長による「誰も教えてくれない歯科医院開業」のアイデアとヒント。

①③具体的に最低目標の売上を考える

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自費収入が少ない医院では、最低でも1日20名の患者さんが必要です。1日1名500〜600点でも、10000〜12000点、10ー12万円。25日働いたとしても、250〜300万円程度にしかなりません。ここで、保険の人数を増やす努力をするか、自費診療の確率と人数を増やすのかの大きな別れ道となります。

 

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売上に関係なくかかる経費を「固定費」「準固定費」と呼び、売上によって変わる経費を「変動費」と呼びます。テナント代や人件費・減価償却費(ユニットや撮影装置や内装工事代)を固定費といいます。技工料金や金属代・材料費・求人広告費は、変動費となります。固定費が少ないと経費は少なく利益になりやすいのですが、家賃が安く集患しやすいと思った場所でも、一階でないなどの患者さんに見つかりにくい条件があると、来院する患者さんの頭数が少なくて困ります。軌道に乗る前までは、固定費に辛い思いをする医院も多くあります。予測を立てて、運転資金も多目に考えておくべきでしょう。

 

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私の認識では、「一人前」とやっと言ってもらえる月の売上が250万円。先ず、シンプルに保険で患者さんに通院してもらえた歯科医師の売上と考えています。雇われている時点で350万円の売上はないと、開業した後も厳しい現実が待っています。終わらない返済、かけられない予算では、たまの贅沢も難しくなります。

 

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職場の院長や病院自体に集患能力がある場合、少なくとも400万以上売上があった方が良いでしょう。開業してみてから、「あれ?あんなに毎日忙しく患者さんが来てたのになんで暇なんだろう。何で売上が上がらないんだろう。」と思う事になるかもしれません。答えは簡単です。自分だけの実力ではなく、勤務していた医院や院長の力が追い風になっていたのです。見えない力を失ったのです。

 

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5000万円の10年ローンで金利がのると、5500万円程度の返済となり、月々の返済は46万円。保険の窓口以外の残りの収入は、2ヶ月遅れで入ってくるのも考えると、返済プランも考えた上での運転資金が必要となります。この運転資金も人によって500ー1500万円位開きもありますので、余裕を持っておくといいででしょう。急いては事を仕損じる。運転資金を作ってからの開業でも決して遅くはありません。

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立川北デンタルオフィス院長 櫻田 博雅

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