勤務医時代に知っておくべき「歯科医院開業への道」

研修終了後、5年で開業した現役院長による「誰も教えてくれない歯科医院開業」のアイデアとヒント。

⑥① 適者生存が出来るマネジメントを

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一億三千万人居る日本人も2040年には9000万人に減少すると言われております。2080年には、5000万人以下とも言われております。人口がが減った時に、我々はどう適応すべきでしょうか。パイを取り合うのでしょうか?環境変化に適応する力がないと、横這いどころか盛者必衰、日々事業としての売上は下がる一方です。

 

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我々の多くの歯科医院を支えている保険医療の点数が、これ以上上がる事は考え難く、歯科医院飽和は更に激化します。2000年には、1人の歯科医師に対する患者さんの人口が1435人でありましたが、2016年には1377人と減少しているそうです。人口は6割程度と予測をしたら、847人となります。

維持するには、今より集患力の増えるシステム創り、一人一人の歯科医師の人気向上、自費率向上、メインテナンスの自費以降が考えられます。打開策を練らないと、ただ衰退する事が必至です。勿論、IT化もして利便性も高い世の中にはなってはいくでしょうが、そこで後手を取るか、ただただ新しいものに無暗に飛びつくか検討が必要です。

 

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3人に1人は高齢者の時代に突入するので、都市部は特に元気な高齢者ばかりになると言われています。高齢者に向けての対策などが不可欠になる事は間違いありません。其々の地域性を把握して、変化にも適応していく覚悟が事前から必要です。既往歴や投薬の多い患者さんを診療する事も増えていくはずです。内科や皮膚科などの医療機関などとの連携も必須になるでしょう。

 

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最低限の生き残りをしていくか、敗北者となって貧困歯科医師になるか、医院を畳んで勤務医に戻るか、別の仕事をするなんて先生も出てくるかもしれません。ここで重要なのは、立場にあった先手を予測し準備しておくことです。そして、以前にも述べましたが「患者と共に歳を取る」という言葉があります。我々世代の±10歳位の患者さんとは、医院継承しなくとも30年以上のお付き合いになる可能性が高く、その患者さんのかかりつけ歯科医を継続出来る歯科医師が強いと思います。29年後、私は65歳になります。2047年の話です。人口は9500万人で高齢者率は約40%。

 

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この時、50〜70歳の患者さんは、高齢者も居ますがメインテナンスが上手にできていたとしても「材質の劣化による二次治療」があるからです。虫歯のない歯周病の無い素晴らしい世の中に歯科医師は不要になってきます。まさに適者生存が求められる時代がもうそこまで来ています。

 

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そして、世界では当たり前の事ですが島国日本も外国人を受け入れる社会になっていくことでしょう。日本に住んでいる人の多くは、生まれも育ちも日本で日本語が母国語。自分自身を「日本人」だと思っている日本人です。だからこそ「日本人」という強い自意識があり、「日本人とそれ以外のガイジンさん」と線引きをしてしまいがちです。これが日本人特有の「帰属意識」です。まさにそれこそが「多様性の無い原因」です。

 

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たとえばフランス人といっても、両親はトルコ国籍だとか、家庭内の言語はドイツ語だとか、日本人と韓国人のMIXも沢山います。日本でもMIXがどんどん現れることでしょう。現に、公立小学校では外国人の父兄参観なども増えていて、教員も様々な言語を扱えないと大変なようです。言語だけでなく、文化的な違いもあるのでより変わっていくでしょう。そして、外国人の方がより「今回、次回、総額で、いくら位の値段がかかるのか」を明確に求める傾向があります。自費診療であれば、明朗会計しやすいですが、保険治療であると点数計算になるのでその辺も明確化が求められるようになると思います。

 

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日本の良さを残しながら、温故知新で、グローバル社会との調和が求めらるようになるでしょう。Google翻訳などのお陰で今後は言語の壁もなくなっていくでしょうから、より外国人を診療させていただく機会も増えそうですね。

 

 

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立川北デンタルオフィス院長 櫻田 博雅

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