勤務医時代に知っておくべき「歯科医院開業への道」

研修終了後、5年で開業した現役院長による「誰も教えてくれない歯科医院開業」のアイデアとヒント。

⑧⑨中途採用と転職理由と面接採用力

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採用には、新人採用と中途採用と紹介とスカウトがあります。⑧②の続編となります。

 

 

最も多いのが、中途採用となります。彼らは、さまざまな理由で転職します。歯科医師の場合はより複雑となりますが、まずは受付や助手、歯科衛生士の中途採用のためのヒントをお伝えします。

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転職理由

1️⃣引っ越し

2️⃣通勤時間短縮

3️⃣結婚や育児などのライフステージの転換

4️⃣勤務先条件が良いところに移りたい

5️⃣スキルアップ、レベルアップを望む

6️⃣今の勤務先の居心地が悪い(人間関係、精神状態、モチベーション)

7️⃣好きになれそうな人と働きたい

8️⃣今の組織に将来性を感じない

9️⃣仕事内容に興味が持てない

 

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面接では、何が原因で転職活動をしているのかを把握する必要があります。その為には履歴書だけでは当然分かりません。情報が乏しすぎます。

 

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そこで、立川北デンタルオフィスではアンケートを記入していただいてから面接見学とさせていただいています。見学もさせたくないような方もいらっしゃる場合もありますので、その場合は前もってお断りしています。因みに、電話の時点で合格があやしい場合は電話に出たスタッフからの評価も加味しております。医院に入ってきた表情、所作、言葉遣い、発声などの時点で人に好かれ難い様子の方には、アンケート記入もなく即面接をし、即お断りをしています。お互いの時間を無駄にしない最短の判断です。

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話を戻します。アンケートには、歯科医院で働いていた経験がある方は何が出来るか、何を興味があるかを把握できるようなマーク形式になっているところがまずあります。仕事に対しての優先順位を教えてもらったり、好きな音楽家や司会者や芸人さんを教えてもらったり、部活動やアルバイト経験で何を楽しみ何を学んだかなども書いていただいたり、一般常識テストも組み込まれていたり盛りだくさんです。

 

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これを元に、会話を膨らましていきます。ここで、笑顔や返答の精度や人柄を読み取ります。社会性がなかったり、持論展開が激しい方や、相手を不愉快にさせそうな話し方の方はまずここで不採用となります。話しすぎる人も、話さなすぎる人も不採用となります。

 

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現在の総理大臣の名前をフルネーム漢字で書いてくださいという項目が開院当初からあるのですが、助手も衛生士も正答率は25%くらいです。漢字間違えが40%程度。10%が「あべさん」と平仮名名字だけ表記。残りの25%が空欄または分かりませんと表記。かなり頭が悪い人が多い事が分かります。これだけ長く総理大臣をしている安倍晋三の名前すら書けないのが我々歯科医院で面接にくる女性です。よく覚えておいてください。

 

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その中で当然まともそうな人だけを選んで育成するべきです。中一中二レベルの算数や英語、国語や地理の問題もあります。これが兎に角みんな出来ません。不正解ばかり。中学一年レベルの勉強が出来ない人に、ダイレクトボンディングのアシストに着けさせることは中々難しいのです。一般常識や一般教養のレベルが低い人を雇用してしまうと、「どうやって教えていいのかを悩む」事となります。社会人にしやすい人を選択し、選択した人を責任もって育てる事に価値があります。

 

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前の仕事場の良かったところと、悪かったところ3つずつ書いてもらうのもわかりやすいです。先輩や院長がどのような人柄でどの様に指導を受けられたら嬉しいかも3つずつ書いてもらってます。

 

患者さんの問診と同じ様に、相手が何を求めているかを明確に読み取るには、書いてもらってそれに対しての質疑応答をしながらコミュニケーションを図るのが一番です。

 

患者さんも「前医が嫌で転院」してみなさんの歯科医院に来た方も多いはずです。その何が具体的に嫌だったかを拾い上げる事が重要なのは言うまでもありません。それと同じ様に、面接でも拾い上げていく能力が不可欠です。

 

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もし、残業が嫌で辞めた方に、また残業させてしまっては折角雇用に至ってもまた辞めます。残業を続けるのであればきちんと「残業うちもこれくらいはあります」と言えば辞退されるかもしれませんし、「これを機にうちも残業ない体制にしよう」と思考転換をしたり、「うちには残業はほぼほぼ無いんで安心してください」と言えれば喜んで働いてくれるかもしれません。そのズレが無いほど人は辞めません。

 

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この辺を曖昧に流れに任せたまま行っていると信頼関係は落ち込みます。明確化し、「働きやすい環境をつくるために言い訳はせず改革をしてきます」と姿勢で示せば雇用したスタッフは簡単には辞めません。よく覚えておきましょう!

 

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面接見学の最後は「色々お話してみましたが、私は〇〇さんを好きになりました。〇〇で、〇〇なところがとても良いと思い当院の患者さんにも思いやりをもって働いてもらえたら嬉しいです。そして、〇〇なところはまだ社会人として未熟だと思っています。その点についてはこれから一緒に改善して解決していければと思います。〇〇さんは、私達と一緒に働きたいと思いましたか?」とお聞きします。そこで「是非ともよろしくお願いします。頑張って改善していきます。お力になれる様につとめます。」なんて言ってもらえたら良い人事の始まりとなります。告白みたいなもんです。

 

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そして、歯科医院での人事のほとんどは女性相手です。女性を扱い喜ばせられたりモテる能力がある程上手です。上手くいかなくて悩む人ほど、女心を分かってないのです。女心と秋の空。私もまだまだですが、女心を理解しようとする事がとても重要です。お金や仕事の為にだけ働く人は少ないからです。

 

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立川北デンタルオフィス院長 櫻田 博雅 190–0012 東京都立川市曙町2–4−4 昭和ビル3階 0425958118 http://www.tkdo.jp/

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